四三:先日もお話した実家の写真なのですが、
現実問題としてどうしたらいいですか?
三三:まずは写真について、昭和の初期(戦前)までの写真というのは
誰でも個人撮影ができるような状況ではなかったので、記念日に写真館に行って撮影したものが多いと思うのね。
あるいは写真屋さんに家に来てもらって撮ったとか。
四三:なるほど、そういえば数は多くないですね。
三三:しかももちろん白黒だしね。
そうした時代を知っている方々が、戦後、個人でもカメラをもって
いつでも撮影できるというのは画期的なことだったのよ。
私の父はカメラ好き、写真撮影好き、自分で暗室のように部屋をしつらえ、現像までしていたの。
もちろんカラー写真ができてすぐに自分でたくさん撮影をしていたわ。
四三:なるほど。私はカラー写真が当たり前だと思っていました。
三三:私が言いたいのは、そうした時代背景を考えないと、それぞれの世代ごとに
写真に対する思い入れが違っているということなのよ。
四三:なるほど。私たちと親の世代では写真の大切さとか、考え方が違うから
どんどん捨ててなどという考えになれない世代もいるということなんですね。
片付けの考え方の差としても表れることですよね。
ちょっと考えが変わりました。